【パシフィック・リム】でインチャ癒し
こんにちは。
また映画のご紹介になりますが、今回は2013年公開の「パシフィック・リム」。
有名なので、ご存じの方も多いかと思います。まだ幼かった芦田愛菜ちゃんも出演しています(監督、大絶賛の演技だったようです。確かに!)。
メチャクチャ大好きな映画なんですが、今回とりあげましたのもこちら、インナーチャイルドとの関係もバッチリあるからです。ご覧になった方は、あのテーマ曲が頭の中を駆け巡るのではないでしょうか。
イドリス・エルバ、チャーリー・ハナムが出演しており、続編の「アップライジング」(スティーヴン・S・デナイト監督)よりこちらの方が断然、推しでございます。
あらすじは、こちらです(簡潔なので、映画.COMより引用させていただきました)。
2013年8月11日、太平洋の深海の裂け目から超高層ビル並の巨体をもった怪物が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃。「KAIJU」と名付けられたその怪物によって、わずか6日間で3つの都市が壊滅する。
人類は存亡をかけて団結し、環太平洋沿岸(パシフィック・リム)諸国は英知を結集して人型巨大兵器「イェーガー」を開発。KAIJUとの戦いに乗り出す。
それから10年が過ぎ、人類とKAIJUの戦いは続いていたが、かつてKAIJUにより兄を亡くし、失意のどん底にいたイェーガーのパイロット、ローリーは再び立ち上がることを決意。
日本人研究者のマコ・モリとコンビを組み、旧型イェーガーのジプシー・デンジャーを修復する。菊地凛子が演じる日本人女性マコの幼少期役で芦田愛菜がハリウッドデビュー。
引用元:映画.COM
パイロットと神経を接続して動く2人乗りの巨大ロボット、それがイェーガーです。これを操縦するにあたり、イェーガーの右脳・左脳としての2人のパイロットが必要となります。
ひとりで搭乗するには、パイロットの脳への負担が大きすぎるからです。
搭乗するパイロット同士が脳神経を結合させること、これを「ドリフト」と言いますが、これには身体的な適合性が必要となるので、ペアとしては兄弟や親子、夫婦という関係が望ましいようです(他のイェーガーもそうしたペアです)。
旧型イェーガーであるジプシー・デンジャーを操縦するローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)と、兄のヤンシー・ベケット(ディエゴ・クラテンホフ)。彼ら「ベケット兄弟」は兵士としても戦闘能力が高く、イェーガーに搭乗しては次々と怪獣たちを倒しては戦果を挙げ、大活躍していました。
しかしある日、怪獣・ナイフヘッドを迎撃した際にヤンシーは戦死します(このシーンは結構、ショックです)。ジプシー・デンジャーも、この時の戦闘で機体が大破します。
兄の死のショックと脳への負担を耐え、たった一人で、ボロボロになったイエーガーを操縦してなんとか生還したローリー。兄を失い、ジプシーも大破し、失意の中行方をくらましたローリーはその後、何年も世界各地の「命の壁」と言われる怪獣防護壁をつくる仕事に携わりながら、糊口をしのいでいました。
世界では日に日に怪獣たちの出現頻度が増し、人類はもはや、滅亡の危機に瀕していました。そんな中、ようやくローリーの居所を突き止めた司令官ペントコスト(イドリス・エルバ)は軍用ヘリを飛ばして「命の壁」の現場に向かい、彼にイエーガーへの再搭乗を命じます。
「オレはもう、頭の中に誰かを入れるつもりはありません。すみませんね」と言って、ローリーはパイロットへの復帰を拒みますが、司令官のペントコストに「君はどこで死にたい?ここか?それともイエーガーの中か?」と言われ、彼は自分の使命を全うする道を選びます。
かつてペントコストが戦闘の際に、東京で助けた少女、森マコ(菊池凛子)。今や大人となった彼女は「家族の仇を打ちたい」とパイロットとしてイエーガーへの搭乗を切望していますが、養父であり上官であるペントコストからは、その許しが出ない状況でした。
なぜなら、彼女の過去のトラウマが癒えていないからです。しかし、彼女の戦闘能力の高さと実力を認めたローリーは「彼女と組みたい」とペントコストに進言します。
完全に修復されたジプシー・デンジャーでの操縦テストは、ローリーとマコのペアで実験的に行われました。しかし、ここで「過去の記憶を追う」という事態が起こり、マコは過去の自分のトラウマを身体化させてしまいます。
マコと神経が結合し、一体化していたことからジプシーが、基地全体を破壊しかねない事態を引き起こしてしまうんですね。最初、ジプシーを操縦する際、ローリーはマコに「ウサギを追うな」という言い方をしました。ウサギとは「記憶」のことです。
イエーガーとの神経結合だけでなく、パイロット同士の記憶が入り交じって、互いの脳神経と精神が深く結合することを「ドリフト」と言いますが、これによってマコのトラウマをローリーも深く感じ、体感することになります。
真冬の東京で、怪獣に襲われ家族を失った幼いマコ(芦田愛菜)がたった一人、ビルの間を必死に逃げ惑うシーンが出てきますがこれは、大人となったマコの心象風景です。
まさに、「傷ついたままの未解決な感情」です。大人になった今もまだ、マコはずっと、そこにいたということです。
パイロットスーツ姿のローリーが、隠れながらも怯えて泣いているマコに、優しく語りかけます。「マコ、これは何一つ本当じゃない。これは過去の記憶なんだ」と。
このシーンこそが「インナーチャイルド癒しだな」と思うわけです(ようやく本題です)。
ここではローリーがマコに語りかけ、彼女をいたわりますが、インナーチャイルド癒しも同じようにして、「イメージ療法」をします。「イメージで過去を書き換える」ということでは、この「ローリーとマコ」の、心象風景のシーンは本当に印象的です。
ローリーも兄のヤンシーを不幸な形で亡くしていますから、彼らには「家族を亡くしたトラウマ」という共通点があります。ドリフトによって記憶を共有している彼らだからこそ、互いをいたわり、信頼し、強くなることができたのだと思います。
SFでありながら家族や仲間への愛やつながり、トラウマやインナーチャイルドについて、かなりいい教材と思います。ちなみに、怪獣に襲われて荒れ果てた東京の街の描写が「日本と違う」点が多いのも、ハリウッド映画あるあるですね。
「車のナンバープレートが日本のものじゃない」とか、「レンタルビデオ萌&健太」という看板が変だとか、マコを追う怪獣のコードネームが「オニババ」であるとか、ツッコミどころ満載です。
しかし、芦田愛菜ちゃんの迫真の演技に引き込まれますから、その点はまあヨシとしましょうか。
できたら、吹き替え版で見ることをおススメします。ちなみに、ローリーの吹き替えは「銀魂」でおなじみの杉田智和さん。森マコの吹き替えは「綾波レイ」の林原めぐみさん(ここは、監督のこだわりを尊重してでしょうか)。
イエーガー搭乗シーンでも感じましたが、監督の「エヴァ愛」をヒシヒシと感じる作品でもあります。このあとの展開は、どうぞ映画でご覧になってみてください。本当に、最後まで素晴らしいですよ。
年始年末の予定:12月28日(土)~1月5日(日)までお休みです(この期間は、お客様からのメールの返信もお休みさせていただきます。ご了承くださいませ)。
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