こちらは「美女と野獣」の、野獣(王子)が住んでいるお城です。
ご存知の方も多いかと思います。
中も豪華でスゴイです✨
何しろ、某テーマパークで大人気のアトラクションですからね。
ルートヴィヒ2世が住んでいたノイシュヴァンシュタイン城もそうですが、おとぎの国のお城というのは外観からして現実離れしています。
だから「実際にこういうところに住んでいるような人は、庶民の気持ちなど理解できないだろうなあ」と思います。
「美女と野獣」、この物語に登場するのはハンサムで傲慢な王子です。
彼の幼児性の高さは、若さゆえのことかもしれません。
問題となるのは、彼がもともと持っていた「美しいことは善」「優れていることは善」という価値観による、無慈悲な態度です。
一晩の宿を請う哀れな老婆に「出ていけ」と言ってしまったのも、王子のインナーチャイルドが騒いだからでしょう。
彼は、助けを求められると動揺してしまうのです。ここが、彼の人生で繰り返す「負のパターン」だと思います。
城に迷い込んだベルの父親、モーリスのことも牢屋に閉じ込めてしまいましたし。
他者から助けを求められると怒ってしまうのが、王子のインナーチャイルド。
かつて自分自身が「誰かに見捨てられた」という心の傷があったからかもしれませんね。
しかし王子はそれがもとで魔女の怒りを買い、「その心にふさわしい姿になれ。いつか愛し、愛されることを学ぶその日まで」と魔法をかけられてしまい、オソロシイ野獣の姿となります。
ただ、彼がベルに愛されるにあたり、そう時間はかかりませんでした。
ベルに嫌われているガストンが恋の障害となることも特にありませんでしたから、「けっこうスムーズに魔法がとけたんだな」と思います。
「こんなんで本当に『愛すること・愛されること』を学べたのか」と心配にもなります。
「たとえ相手から愛されなかったとしても、愛すること」で霊性が高まり、その結果として王子の魔法がとけたラストだったらよかったかなと思います。
見た方はおわかりかと思いますが、大雨の中、嫉妬にかられたガストンによって刺された傷が野獣(王子)の致命傷となります。
つい、「野獣なのに、なんで?」と思ってしまうんですよね。
しかし思い返してみれば、野獣といえど意外に体力がなく、王子の戦闘能力は高くありませんでした。
割とすぐに倒れてしまうんですよね。
ベルを守るためにオオカミと戦った時もそうでした。
いかに身体は野獣といえど、心は王子。
ふだんから鍛えていなければ無理もないのだと思います。
長期にわたる引きこもりと不摂生な生活もまた、彼の免疫を下げていたのだと思います。
「誰も自分を愛してくれるハズはない。もう永遠に野獣の姿のままだ」と、いじけてあきらめていたところに、ある日やってきた美しいベル。
王子の心は踊ったことでしょう。
久しぶりに見た女性が美人な上に優しければ(そして魔法をといてくれる期待がありますから)、それは好きになっちゃうんじゃないかなと思います。
個人的には、野獣がベルを家に返した時が一番グッとくる場面でして。
あすこで彼が「人を愛する気持ち」を初めて知ったことがよくわかるんですよね。
でも、それだけじゃダメだったんですね。
一度死んで、蘇ることが必要だったのだと思います。
魔女によってかけられた魔法はやはり、魔女(女性)によってとかれなくてはならなかったことを考えますと、実はベルは、魔女のもうひとつの姿ではなかったかと。
王子の態度に怒り、魔法をかけた魔女にもやはりインナーチャイルドがいっぱいいます🧙♀️
魔女は魔女で「こうあるべき」という理想が高く、「優れていることが善」という価値観をもっていたように思います。
それはつまり「心が美しくないのはダメだ」と他者を裁いていたということ。
そういう意味では王子と魔女は似ています。「同種」ということです。
結局のところ、ファンタジーの中にもやはり、「愛されることが善」「優れていることが善」というメッセージが濃厚だなあと思います。
そして彼の魔法がとけた本当の理由は、他者に対して「慈悲」の心をもてたからではないかと思います。
かつて、一夜の宿を乞うた老婆を見捨てた王子ですが、今度はなんと、助けを乞うガストンを赦すのです。
魔法をとくには、その本人にとって最も困難なことを受け入れること。
それは、今まではできなかった、「他者に慈悲の心で接すること」。
これこそが、彼にとって最も必要なことだったのではないでしょうか。
ちなみに王子の名前はアダム。
初めて知りました。
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